関西グルメ旅行記 前編 -世界を股にかける少女-

関西某所には有名な料亭街がある。そこには狭い敷地に所狭しと店舗がひしめき合い、異様な雰囲気を漂わせている。

 

まあ料亭と行っても、泡のお風呂屋さんと同じで、自由恋愛の名目のもと従業員のお姉さんと××できる店なんだけど。

最近、近場に用事ができたので久しぶりに訪れることになった。

 

時刻は夜の7時頃。すっかり暗くなった街並みを、赤い提灯が優しく照らしている。薄明りの中ずらりと並ぶ料亭のひとつひとつに、綺麗なお姉さんが座っている。街を歩く男どもは、そのお姉さんを視姦して選び、気に入ったところへ入店するのだ。目の前にいるお姉さんとそのまま大人の関係になれるのだから、その眼は真剣そのもの。

 

俺もその中のひとり。そして見ているのはもちろん おっぱいのデカさ だ。

 

相手を直接見て選べるのが、ここの大きな魅力なんだけど、逆に言えば自分の目だけでバストサイズを見極めなければならない。ぼやぼやしてたら、寄せて上げている乳をデカいおっぱいと見間違って、痛いしっぺ返しを食らう。

 

ここは真剣勝負なのだ。普段街を歩いているときにお姉さんのおっぱいをガン見するのとはわけが違う。

 

だけど、あまり慎重になって「もっと大きくないと」なんて考えてこめば、いつまで経っても選べない。二の足を踏んでいるうちに、一番大きい乳を他人に取られる事態に追い込まれてしまう。

 

欲望を発散しに来ているのに、欲望を抑えて理性的になる必要がある。これが本当に難しい。

 

だから俺はあくまで冷静に、ゆっくりとおっぱいをジロジロ見て、最も「大きい」と感じたところへ入店した。

 

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嬢「来てくれてありがとう♡♡ じゃあ、準備しますね」

俺「あっお願いします」

 

脱ぎ始める嬢。

 

外れるブラジャー、消滅する谷間。

 

「なんてこった・・・」

 

寄せ上げ乳だった。

 

「おっぱい・・・どこ・・・?」俺は赤ちゃんになってしまった。

しかし、そこは嬢もプロ。抜群のテクで赤ちゃんになった俺をあっという間に大人ちんちんへと大変身させた。

 

そこからは流れるように挿入へ。

 

はえっち店に行ったとき、必ずやることがある。それは相手のバストサイズを聞くこと。これを聞かずには帰れない。

 

俺「おっぱい大きいですね。何カップあるんですか(テンプレ)」

嬢「Fカップあるよ~」

俺「へえ~おっきいですね~」

嬢「そう!おっきいの!」

俺「へえ~」

嬢「・・・」

俺「・・・」

 

沈黙のヤリ部屋。ヘコヘコする俺。デカくない乳。

 

数分のうちに情けなく果てた。

 

ちんちんを拭き終わって帰ろうとすると、

嬢「あれ、横になってお話ししないの?」

 

え・・・

 

嬢とのピロートークはあまり好きではない。金と体だけの関係なのにイチャイチャ♡的なことをされても虚しいからだ。

 

 

だから俺は、

 

 

 


と、言いたかったけどビビりなので黙って従った。

 

まあ、とりあえず当たり障りのないこと聞いてみるか。

 

俺「僕は旅行でここに来たんですけど、一番遠いところから来たお客さんはどこからでした?(どうせ中国とかでしょ)」

 

 

 

嬢「そうだね~。 ブラジル かな!」

 

・・・・・・。

 

 

なんてこった・・・。

俺を接客してくれていたのは世界を股にかける少女だったのか。

 

おっぱいどこ?とか言ってすみませんでした。

 

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退店。

そういえば他の客に取られてしまったデカ乳がいたことを思い出した。もしかしたら、再登板してるかもしれない。そう思ってもう一度回ってみた。

 

いた。

 

どうしよう。確かにデカい。でもどことなく人工的なものを感じる。

でも「いや~デカいと思ったけどニセっぽかったからな~」と言ってスルーすればそれはそれで絶対に後悔する。

 

やるは一時の恥。やらぬは一生の恥。

残弾は、まだある。

 

俺は意を決して歩を進めた。

俺のカラダ、持ってくれよ・・・!

 

 

つづく